市長・教育長との会談

2011年78日(木)

 出席者 

 

市側:高橋市長・教育長・教育部長他4

    

議員:辻議員・玉生議員

    

会側:代表・加藤、副代表・上條・登坂

事務局長・崎田、会計・平田、吉野 

 

 

加藤:今回の請願を受けて、市としてはどのように具体的に進めていかれますか。

 

市長:請願が議会によって採択されているので、いかに対応して行くかは現在検討中です。ただ、わたしどもも苦労しているのは、測定は多少時間がかかっても、やろうと思えばできるが、数値の是非と言うか水準をどこにおいて、どうするのか、ということについてなかなか難しいです。

調査をすれば数値が出る訳だから、それについて行政の判断が求められます。

その時にどうするのか。草加で出しました、越谷で出しました、三郷、八潮、吉川とか。みんなそれぞれ自治体で、場所によって多少の違いはあるだろうが、統一的な展開をもって対応しようじゃないか、ということで議論はしていきます。

それをまだ結論が出せない、そのような会を進めて、できるだけ地域として対策をたてるように模索しているところです。

 

加藤:その検討会は市の中で行われていくのですか。

 

市長:今、環境経済部長を中心に担当者の方での連携を持ってやって行くという事を私共で指示しております。先日八潮市長、吉川市長のもとに勉強会というか、ご意見を聞きに行ったという事も聞いております。

まだその結果は具体的なものではなく、それを踏まえて公表されている空中の放射線量を持ち寄り、いかに対応して行くかという事を近々やりましょう、という事を話しています。

 

加藤:進んでらっしゃるのですね

 

市長:ホットスポット、江戸川辺りがどうも高いようで気流というか、川筋が高いみたいですね。

 

加藤:そうですね、あと高速道路沿い、東葛地方というか、守谷から柏、流山ですね。

 

市長:それもあるかもしれないね。

 

加藤:群馬大学の火山学者で早川由起夫さんという方がいらして、その方が汚染マップと風がどのように運んだかのルートを地図にされて新聞や週刊誌に掲載されています。

その方によると、放射能は一度北東の海に出てから北風で押され、そこから東の風で南西に入ってきているので、水戸を通り過ぎて守谷に入ってきている。

そして高速道路に沿って、そのまま千葉から東京の葛飾に流れていったと説明しています。そのせいで柏、吉川、三郷なども数値が高いと考察されています。


越谷は隣接しているので、境界近辺はどうだろうかと心配しています。その方面にお住まいの方はご自分でお子さんの小学校を測っています。そして汚染マップを作成されました。今回、私たちは市に対して望む具体的な内容を検討してきました。(別資料を配布)

なかなか執行部のみなさん、放射能の事だけが業務ではないので難しいかと思います。でも私たちは親として子どもの事を考えると、こういう事をしていただきたいという希望がすごく強いのです。

 

市長:皆さん方の心配は分からない訳ではないのだが、どのように整理をしたら良いのかとにかく目に見えない、風に乗って吹いてくる、どこにどういう風に降ってくるのか、非常に難しいです

早く放射能汚染問題をしっかり押さえ込んで、もう降ってこないという方法をとってもらい早く政府に収束宣言を出してもらいたい。

自然に半減して行く物と2030年徐々に減少して行く物質があるようだから、そのへんについてはどこまでが許容範囲か本当に頭が痛いね。

 

加藤:中部大学の武田教授によると、315日、21日、29日計3回の大放出で飛んできたものが地表につもっている状態だそうです。

今も出ていますが、その3回に比べれば微量です。現在線量が高い場所は、花粉や火山灰のように放射性物質が降り積もっている状態なのです。数値の高い、そういう箇所だけでも取り除いて端においてビニールシートをかけておくという様な事でも良いと思います。

ただ、それを市で全部やるのは不可能ではないでしょうか。ですから、PTAや自治会など、自分たちが住んでいる地域を自主的に除染して行くのを、ぜひ市側にバックアップしていただきたいのです。


最初から、汚染はないものとして無頓着にこどもたちが吸い込んでいる状況がはたしてそれで良いのでしょうか。必要以上に不安をあおる事はないと思いますが、危険がゼロではないのです。

それがどれだけ危険かという判断は私たちにはできないので、とりあえず、汚れているのだからきれいにしようというレベルで掃除できないでしょうか。

その時に学校では、掃除のときにはマスクをするように、また直接手で触るのではなく、水拭き用のモップを購入していただいて子どもたちには直接触らせないようにして欲しいのです。

また玄関やベランダは水を流してデッキブラシでこする。それから校区ごとに高圧洗浄機を購入していただき、自治会やPTAでも掃除をする。毎日でなくても学期毎に持ち回りでおこなうなど、できる範囲でもいいのです。

きれいになれば気持ちが良いですし、そうして活動することが地域のつながりにもなると思うのです。

ホットスポットのように0.5マイクロシーベルトにもなってしまうと、大人でも専門家でないと除染できないのではないかと心配しますが、越谷程度の数値だったら、マスク・手袋の着用程度でも大丈夫だと思います。


基準がないからと、今までと全く同じ生活を何も気にせずにしていて、5年後に肺がんになってしまってからでは、取り返しがつかないのです。


会の母親たちは自分の子どもには気にして注意することができますが、自分の子だけが安全でそれでいいのかという気持ちがあります。N小はマスク、手袋を掃除のときにつけていいとのお便りがきました。事故前に比べれば放射線量は4倍に上がっている訳ですから、そのような周知があっても良いのではないでしょうか。

そのように周知するときに、参考になる放射能に関するパンフレットを配っていただきたいと思っています。(パンフレット配布)


現在、会のメンバーで、自分のお子さんの小学校の放射線量を測ってこのようなマップにしています。N小・MB小・O小では測定をして校長先生に提出しました。ところがOK小では、校長先生から「安全だから測られたら困ります」と断られました。同じ市内の小学校なのに対応が学校ごとに違うのです。

 

マップを見ると校庭内の狭いエリアでもポイントで数値が違います。ですからすべてを掃除するのではなく、詳細に計測をして数値の高いところだけでも除去したらと思います。計測器は市の方でも購入されますし、知人からも5台お借りできます。どんどん測定して、掃除をしたいのです。

そのために統一した許可がいただきたいのです。N小では測定結果を教育委員会に提出しています。その後はどうなっているのでしょう。

 

ここまできて、汚染の事実をなかった事にはできません。5年後10年後どうなっているのかは誰にも分からないのです。

 

教育長:基本的には学校だけの問題じゃないので、市長の話にそって対応して行く事が原則です。

学校で計測する場合、学校側は誰が来るのか判らないという、児童に対して安全配慮への不安があります。

 

測定の方法についても、新聞にありましたが、測定時間や測定器具などがさまざまで混乱するのではないでしょうか。市では、業者に委託して測定しています。測定場所について検討していき、統一した測定器具でやっていきたいです。しきい値の基準もはっきりしません。

 

文科省は年1mミリシーベルトを目指すと言っていますが、自然界にも放射線があります。どこかで線をひかなければいけないのだが迷っています。

 

辻議員:市や教育委員会がすぐに基準値を出せなくても、放射能の数値が分かれば、子どもへの対処の仕方が判るのではないですか。保護者が自主測定する事を推奨していただけないでしょうか。

 

行政が公式にやるのではなく、子ども達を守りたい保護者のバックアップをお願いしたいのです。

また周知を広げる活動のひとつとして崎山先生の講演会の後援をしてもらえないでしょうか。

 

教育長:先ほども申したように、自主的にといった場合に、誰が来るとか測定器の問題があります。数値が一人歩きして、かえって混乱を招きかねないと考えています。

自主測定後、市が低い測定結果を出すと市が事実を伝えていないのではないかと批判が出る可能性があります。

 

市長:市が機器を購入した後なら、そちらで測って数値が高かったところを、希望に応じて測定する事が可能だから、それまで待ってほしいです。

 

加藤:何もかも市にお願いするのは大変だと思ので、できる事はどんどんやりたいのですが。

 

市長:逆にそれはお願いしたいです。学校の除草一つにしても、市が全てやる事はできません。ぜひ、学校・PTAにお願いするなどしてください。市は基本的な定義はできるだけ定めていきます。学校ごとにバラバラだと不安だと思うので(保護者の)心配を配慮したいです。

 

数値が高かった場合、どう対処するのか。どこに保管するか。なかなか基準がない中でどうして行くのか、どこが基準値なのか。学者の皆さんも意見を統一してほしいです。私どもは責任を求められて行くので現状は難しいということをご理解いただきたいです。

 

加藤:数値の大小はともあれ、放射性物質は飛んできているので、きれいにしたいのです。

 

市長:ここに書いてある、皆さんが出してくれたご要望に対してできる事は対応していきます。教育委員会としても、皆さんに気をつけていただくということで対処したい。保育所で牛乳を飲まない、という事に関しても認める対処を現在しています。

 

加藤:学校内での放射能値に屋内換算値0.4をかけていますが、私の計測では校舎内も外空間も線量が一緒だったので、ぜひ校舎内も測定していただきたいです。

それを公表しなくてもいいので、学校内だけでもいいから実測の数値を出して、掃除を奨励してください。学校もきれいなりますし。

 

市長:測定ポイントを作るときにご意見を考慮します。測定ポイントについては環境委員会なのでそちらで検討させていただきます。

検討会を設けると人選が大変なので、直接皆さんの意見を聞けた訳だから、検討材料にさせていただきます。あとは、環境委員会のほうで対応していきます。

 

辻議員:請願を具体的に実行していくことに対して、部長・課長でも構わないので今後話し合いを持って行く事は可能でしょうか。

 

市長:実際のところ、皆さんいてもたってもいられない、一番関心が高い・心配だという気持ちでおいでいただいたと思っています。測定ポイントを決めるときは色々と意見を聞かないといけない方々もいるからできかねます。

 

辻議員:測定ポイントの場所の話ではなく、請願書の進行状況などをお話いただけないかということです。

 

市長:何らかの形で調査するときには「こういうポイントを調査します」ということは報告します。ご意見を随時お寄せいただければ十分参考にしたいです。

どのように聞くかは、いざ取り組むときに難しいことがありますが、こちらでも教育委員会や環境委員会と議論をしながら、みなさんの意向を踏まえて、調査項目を増やすなどして 第一段、第二段と対策していきます。

 

ただ、まだ福島から放出されている状況ですから、考えさせてください。意見があったらその都度言っていただいて、私共も十分聞く耳は持っていますし、ただ聞くだけじゃなくて、できるだけ対応できるよう教育委員会でも聞きますから。

 

加藤:ありがとうございます。

 

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